北海道の旅行記が続いていますが、ちょっとひと休み。
朝晩は少し涼しくなってきた9月。
散歩で出合った花について記します。
- 「かえる釣り」の思い出。「エノコログサ」
- 夏から秋口に咲く花、「ムクゲ」
- 夏の濃い緑と合う「キバナコスモス」
- ピンクの小さな花が可愛らしい、「イヌタデ」
- 「ヘクソカズラ」漢字では「屁糞葛」・・・。
- 香りが良いオレンジの花「金木犀(キンモクセイ)」
- 「彼岸花(ヒガンバナ)」またの名を「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」
「かえる釣り」の思い出。「エノコログサ」
イネ科エノコログサ属
夏から秋にかけて道端でよく見かけます。
私は子供の頃、エノコログサの花穂の先だけを残し、蛙(かえる)釣りをしていました。
田畑の水路に花穂を下ろし、蛙が花穂を加えたら引き上げ、蛙を逃すという謎の遊びです。
エノコログサを見る度に、友達と競い合い、夢中で遊んでいた子供の頃を思い出します。
夏から秋口に咲く花、「ムクゲ」
アオイ科フヨウ属
夏から秋口にかけて見かけます。
中でも白いムクゲの花は、夏の暑い時期にも涼やかに咲いているので、見かけると嬉しくなります。
ふわりとした繊細そうな花ですが、長く咲いている強い花。
夏の濃い緑と合う「キバナコスモス」
キク科コスモス属
秋といえば、「コスモス」。
コスモスといえば、ピンクの花を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
この、「キバナコスモス」は夏の暑い時期から咲き始めます。
ひまわりのオレンジを帯びた黄色い花びら。
夏の濃い緑と合うコスモスです。
ピンクの小さな花が可愛らしい、「イヌタデ」
タデ科イヌタデ属
初夏から晩秋にかけて長く咲く花。
ピンクの小さな花がとても可愛らしい。
この時期に咲いている花は少ないので目立ちます。
「タデ」というと「たで食う虫も好きずき」ということわざがあります。
苦いタデを好んで食べる虫もいるように、人の好みはそれぞれという意味。
ことわざで使われている「タデ」とは、「ヤナギタデ」だそうですが、
こちらの「イヌタデ」はお浸しや天ぷらにして食べることもできるそう!
「ヘクソカズラ」漢字では「屁糞葛」・・・。
アカネ科ヘクソカズラ属
漢字では「屁糞葛」・・・。
可愛らしい花を咲かせるのに、可哀想な名前・・・。
葉や茎を傷つけると人間の便やおならと同じ物質の悪臭がでるので、このような名前になったそう。
秋になると実がなり、乾燥するとにおいもしなくなるのでリースの材料としても人気です。
名前はなんであれ、お花も可愛らしく、実がなるとおしゃれになるヘクソカズラは、魅力的な花です。
香りが良いオレンジの花「金木犀(キンモクセイ)」
モクセイ科モクセイ属
9月に入ると、どこからともなく甘い香りが・・・。
見渡すとオレンジの花が咲いています。
花がどこにあるかわからなくても、この香りがすると、秋が来たなぁと感じます。
「彼岸花(ヒガンバナ)」またの名を「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」
ヒガンバナ科ヒガンバナ属
子供の頃、綺麗な赤に魅かれて「花器に入れるとどんなに綺麗だろう」と思い摘んで持ち帰りました。
母親に見せたところ、「彼岸花をいけると火事になると言われているから家で飾れない。」と言われ、生えていた場所に置きに戻ったことを思い出します。
その後、友達から毒があるという話も聞き、「怖い花」というイメージがありました。
ただ、「彼岸花」は「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」という別名もあり、サンスクリット語で「天上に咲く花」という意味で、「おめでたいことが起こる兆しに赤い花が天から降ってくる」という仏教の経典からきた名前とのこと。
最近では、その良い方の意味を信じて家に飾る人もいるそう。
「嫌われたままでなくて良かったね。」と思いましたが、咲く姿が凛としている彼岸花。きっと何を言われようが気にしなさそう。孤高の美を感じる花です。
珍しく白い曼珠沙華も咲いていました。
8月の花散歩の記事はこちら。