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「おゆのみや」で “湯道” 体験。シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート 宿泊記 part.2 (湯道体験記。湯道の流れ(作法)&感想)

宮﨑、大分、熊本を巡る旅。
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートホテルにある温泉施設「おゆのみや」で湯道を体験しました。
「茶道」でなく「湯道」!
さて、湯の道とはどのようなものでしょうか?

宮崎の旅行記はこちらから。

thecorneroflife.hatenablog.com

シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」の施設や部屋についての記事はこちらから。

thecorneroflife.hatenablog.com


今回は宮崎で宿泊したホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート 」の“湯道”体験記です。

“湯道”は茶道のように流れにルールがあります。
ホテルの施設内にある温泉施設「おゆのみや」で体験できるとのことで、予約して訪問しました。

“湯道(ゆどう)”を体現した湯室「おゆのみや」

茶道でもなく、華道でもなく、“湯道”。
放送作家小山薫堂氏が提唱する入浴の作法・様式・芸道とのこと。

“湯道”の公式ホームページもありました。
トップページ - 湯道|湯道文化振興会

入浴も温泉も大好きですが、“湯道”、知らなかった・・・。

松泉宮の受付の方が「おゆのみや」まで案内してくださいました。

松泉宮には貸切風呂が5つあり、そのうちの1つが「おゆのみや」です。
一番奥にありました。

こちらが湯室の入口。


中に入ると、素敵な空間が広がっています。
こちらが「茶室」、でなく、「湯室」です。

どこか、キリリとした雰囲気が漂います。
美しいベンチとローテーブルは、宮崎の日南市付近で育成される「飫肥杉(おびすぎ)」で制作されたものだそう。

はじめに、湯室でスタッフの方から湯道の説明を受けました。
 
湯道では、入浴方法にルールがあり、それに沿って入浴するとのこと。
わかりやすいイラストが入ったリーフレットをいただきました。
 
 
湯桶には藍で染めたタオルが。
 
宮崎の工房で染められた藍染めのタオル(手ぬぐい)です。
タオルは別で部屋に準備されていて、こちらは持ち帰り可能とのこと。
ありがたく、持ち帰らせていただきました!

脱衣籠にはタオル、バスタオル、風呂敷が入っていました。
 
  こちらの脱衣籠も宮崎の工房、「橋之口籐工芸工房」で作られた高級脱衣籠です。

こちらがお風呂!
温泉です!

 
2人だと十分な広さ!

 
天井には素敵な絵が描いてありました。

宮崎出身の日本画家、立山平氏の作品です。
温泉に入りながら見上げると、この美しい絵が目に入り、とても癒されました。
 
さぁ!
湯道の作法にのっとって入浴をはじめます!


湯道の流れ(作法)

①合掌

ゆぶねに向かって、お湯に感謝の気持ちを込めて合掌


②潤し水(うるおしみず)

コップ一杯の水で水分補給をします。


③衣隠し(きぬかくし)

衣類を脱いだ後、風呂敷で衣類を覆います。


④湯合わせ(ゆあわせ)

湯桶で3度湯をすくって、身体を清めます。


3度目の際に手拭いを湯桶に浸して固く絞ってから頭の上に乗せます。


⑤湯三昧(ゆざんまい)

「心を湯に集中し、自己と対峙して心の垢を落とす。」とのこと。


はじめは湯に集中!

そして・・・自己ではなく、すぐに外へと意識が・・・。

明日の計画や今日の思い出、今日の夕食についての妄想など・・・。
湯の道は険しい・・・!

⑥垢離(こり)

じんわり汗がでてきたら、一度お湯から上がりこの場所で水を浴びます。


こちらはぬるま湯になっていて、温度は蛇口で調整可能でした。

この桶が意外に重い!
けれど、ここで挫けてはいけません。

気合を入れて、水(ぬるま湯)を浴びます。


湯三昧と垢離を3度以上繰り返すのが理想のとこと。

⑦近慮(きんりょ)

最後の垢離(こり)を行った後、水に浸した手ぬぐいを固く絞り、全身を拭きます。

そして、湯桶を洗います。


最後に湯桶を逆さまにして響石に一度だけ当て、残った水を切ります。

なかなか、カッコ良い動作。

これらは、次に入浴する人の為に整える行為。

相手を思うということは、茶道や華道にも通じますね。

⑧風酔い(かぜよい)

風を感じ、じっくりと現実に戻ります。

お湯に入った時と同じく、「あ〜しあわせ〜」と思う瞬間。

⑨合掌

最後は、湯への感謝の気持ちを込めて合掌。

ありがとう。
いいお湯でした!
※撮影協力:夫 (ありがとう!)


“湯道”を体験した感想

湯に集中し自己対峙するのは、私にはハードルが高かったですが、
自分の好きなように入るより、集中して温泉を楽しめたような気がします!

今入っているお湯もこの瞬間も「一期一会」と、感謝の気持ちがわいてきます。

茶道や華道も型から入り、心や技術力を育てていきます。
型を守っていくことが、文化にもなる。

初めて体験した“湯道”は、昔から入浴や温泉が好きな日本人の心に触れる体験になりました。
海外から来た人にも是非体験して欲しいと思いました。
入浴の素晴らしさをさらに味わってもらえそうです。


湯道という流れはありますが、「おゆのみや」は貸切風呂としても最高です。

大きな池を眺めながら入浴でき、開放感があります。


のんびり入浴していると、猫ちゃんが!


「いなくなったねぇ」と夫と話していたら、塀の上に!


「おゆのみや」は2時間制。
長風呂好きの夫婦でも大満足の2時間の貸切です。

湯船に入って温まったら水を浴び、ゆっくり湯を楽しみました。

お風呂から上がったらゼリーをいただきました。

(本来はかき氷を提供していたそうですが、コロナ対策でゼリーにしているそうです。)

またこちらのホテルに宿泊した時は是非利用したいと思います!


湯室を出ると猫ちゃんが見送りしてくれました。

「いいお湯でしたか?」

別の猫ちゃんが、パイプに貼り付いています。

温泉のパイプで暖かいのね。


ゆっくり温泉を楽しんだ後は、近くに散歩に出かけます。
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートは、海と緑に囲まれていて、ウォーキングやサイクリングも楽しめます!

次回は散歩した時の様子や食事について記載します。

thecorneroflife.hatenablog.com





前回の記事はこちらから。

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他の旅行記はこちらから。

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