遠いところと思っていた川越まで、意外と時間がかからないとわかったので、 急遽川越に行くことに決めました。
電車に揺られながらどこに行こうかと検索していて気になったのが「遠山記念館」。
当時の日興証券の創設者が昭和初期に作った建物で、日本国内の様々な木材や石を用い、当時の最高の技術をもつ大工や左官たちによって作られたそうです。 現在では手に入らない材料や再現できない意匠もあり、2018年には国の重要文化財に認定されています。
ただ、川越駅からバスで約30分、バス停から徒歩で20分というハードルの高さ・・・。 ※バスの時間は、本数が少ないため事前に調べておくことをおすすめします!
行くかどうかギリギリまで悩んだのですが、美術館、東棟、中棟、二階、西棟からなる建物と庭園があり、充分な見所があるようでしたので訪問を決めました。 ※二階は特別公開日のみ公開。
美術館の天井には美しいモチーフが。 フレスコ壁画だそうです。
伺った際は琳派の展示でしたが、そのほかにもコプト織のコレクションなど各国の染織コレクションや中国やアンデス地方の陶磁器のコレクションもあるそうです。
琳派の展示も良かったですが、また別の展示も見てみたいです。 アンデス土器が気になる・・・。
建物もそこかしこに見所があり、ゆっくり楽しみました。
東棟の井炉裏の間の天井
天然杢を生かした天井
変わった組み合わせの畳
部屋ごとに異なる襖絵はどれも控えめで素敵でした。
意匠を凝らした引き手
美しい土間
現代でも多くの職人さんが勉強に訪れるそうで、私が見学していた時もそのような人たちが見学されていました。
庭の入り口
庭の中にある小川には美しい苔が生えていました。
素人では気がつかない見所も沢山ありそうなので、次回はガイドさんのお話を聞いて巡りたいと感じました。
公共交通機関だけを使うと不便な場所にはなりますが、記念館までの道のりはのどかな田園風景でゆったりした気持ちになります。