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長崎観光 軍艦島(端島)クルーズへ! : 軍艦島の行き方と長崎駅からのアクセス。3社ツアー簡単比較 / やまさ海運体験記(おすすめの席・感想)。

長崎で行ってみたかった場所があります。
それは・・・軍艦島

軍艦島正式な名前は「端島(はしま)」
長崎港から船で約40分くらいの場所にあり、明治時代から石炭産業で栄えた島です。

ピークの時は、世界最高の人口密度を誇った島ですが、現在は無人島になっています。


波が高い時は島への上陸だけでなく、フェリーの出航すら叶わない軍艦島ツアー。
果たして上陸できるのでしょうか。

軍艦島とは

軍艦島は、長崎半島から西へフェリーで40分ほどの場所にある島です。。
正式名称は「端島(はしま)」。
周囲約1.2キロメートル、 面積6.3ヘクタールという小さな島です。

明治時代から炭鉱産業が栄え、当時最先端の東京でも珍しかった高層鉄筋アパートが所狭しと立ち並び、
ピーク時は世界一の人口密度を誇った島です。

遠くから見ると、軍艦に似ていることから、「軍艦島」と呼ばれるようになりました。
炭鉱が24時間稼働していた為、真夜中でも明るい光を放ち、眠らない島とも言われていたそう。


エネルギー源が石炭から石油に変わったことで、急激に需要が少なくなり1974年1月に閉山
3ヶ月後の4月には無人になりました。

現在は日本の近代化を支えた産業遺産として世界文化遺産にも登録されています。
強い雨風にさらされ、建物は風化し、日々形を変えています。



軍艦島の行き方と長崎駅からのアクセス

まず、軍艦島に行くにはツアーに申し込む必要があります。
ツアーは複数あり、それぞれ集合場所が異なるので注意が必要です。

長崎港はとても広い!
それぞれのツアーの集合場所によって利用する交通機関や駐車場が異なるので、まずは利用するツアーを選びましょう。

参考までに私たちはやまさ海運を利用し、受付は長崎港ターミナルでした。

やまさ海運を利用した際のアクセス

やまさ海運を利用した場合、集合場所は、「長崎港ターミナル」です。


長崎駅から長崎港ターミナル>
・徒歩:約15分
・公共交通機関利用:約11分
路面電車長崎駅前電停から大波止電停まで約6分
大波止電停から長崎港ターミナルまで徒歩約5分
・車:約5分
近くに駐車場もあります。


軍艦島コンシェルジュを利用した際のアクセス

軍艦島コンシェルジュという別のツアーを利用すると、受付は「軍艦島デジタルミュージアム」になります。


長崎駅から軍艦島デジタルミュージアム
・徒歩:約30分
・公共交通機関利用:約25分
路面電車長崎駅前電停から大浦天主堂電停 約22分
大浦天主堂電停から軍艦島ミュージアムまで 徒歩約3分
※時間帯によって複数の行き方があります。
・車:約8分
近くに有料駐車場が複数あります。

長崎をいろいろと巡って感じたのは、歩くのと路面電車に乗るのとでは所要時間があまりに変わらない・・・。
自分の体力と相談しながらの移動がおすすめです。



軍艦島ツアー(軍艦島コンシェルジュ /  ブラックダイヤモンド / やまさ海運)

軍艦島に上陸できるクルーズ船は複数あります。

その中で今回利用した「やまさ海運」含め、他の気になるクルーズを3つピックアップさせていただきました。
それぞれ個人的に感じた特徴も書き添えます。

※会社名やフェリー名、サービス名が混在していますが、わかりやすいと思う名称を使用させていただきました。
それぞれのツアーのリンクを貼っておきます。

サービス豊富な「軍艦島コンシェルジュ

他に比べると乗船料は高いですが、フェリーも綺麗でサービスが豊富な印象です。

「スタンダード」、「プレミアム」「スーパープレミアム」で金額が異なり、
「プレミアム」と「スーパープレミアム」のみ2F (席とデッキ) を利用することができます。
スーパープレミアムは窓側席プレミアムは中央席です。

・受付場所 : 軍艦島デジタルミュージアム
・所要時間目安:約3時間(上陸不可時は約2時間)
・乗船料(下記の他、上陸する際は追加で上陸料金(310円)がかかります。)
スタンダード(5000円※休日等5500円)
プレミアム(8000円※休日等9000円)
スーパープレミアム(10,000円※休日等11,000円)
キャンセル料:7日前から
欠航時:全額返金
上陸不可時:減額
※2023年4月現在の情報です

軍艦島デジタルミュージアムの入場券や割引がついていたり、チケットカテゴリーによってサービスが異なるのでホームページをチェックしてみてください。
<公式>軍艦島コンシェルジュ

「高島」観光もできる「ブラックダイヤモンド」

軍艦島同じく石炭産業で栄えた島「高島」にも立ち寄るツアーです。
高島では「石炭資料館」で軍艦島の模型や当時石炭作業の様子などを学べます。

・受付場所:軍艦島クルーズアパホテル軍艦島クルーズ(株)※アパホテル長崎駅南付近
・所要時間:3時間10分目安
・乗船料
3,600円(上陸する際は追加で上陸料金(310円)がかかります。)
キャンセル料:10日前から
欠航時:全額返金
上陸不可時の返金については記載なし
※ 2023年4月現在の情報です

価格が安く、また高島にも立ち寄ることができるクルーズとして人気です。
2階のデッキは屋根がない為、長く滞在するなら日差しと防寒対策が必須です。
ブラックダイヤモンド|【公式】軍艦島上陸クルーズ


軍艦島ツアーのパイオニア「やまさ海運」

今回私たちが予約したのはこちらです。
1997年から軍艦島観光を進め、観光として軍艦島に初上陸を果たしたのも「やまさ海運」だそう。

実は複数の選択肢があると知らず、急いで予約したのがたまたまこちらでした。
ツアーの体験記はこの後紹介しますが、結果満足のツアーとなりました。

・受付場所:長崎港ターミナル
・所要時間:約2時間半目安(上陸不可時約2時間目安)
・乗船料
4,200円(早期割引があります。上陸する際は追加で上陸料金(310円)がかかります。)
キャンセル料:14日前からかかります。
欠航時:全額返却
上陸不可時は10%返金
※ 2023年4月現在の情報です。

2階のデッキは屋根と椅子があり、早めに並ぶと2階席で座りながら見学することができます。
軍艦島クルーズならやまさ海運|新・観光丸 長崎港めぐり、三池島原ライン(島原港~三池港間高速船)

どのツアーも予約必須!
行くことが決まったら早めに予約しましょう!


軍艦島上陸クルーズ やまさ海運体験記 (ツアー日前日から軍艦島到着まで / おすすめの座席)

軍艦島に上陸するには、風速や波の高さなどの基準があり、それをクリアしないと上陸ができません。
その際は、上陸クルーズから、上陸を除いた周遊コース(上陸せず軍艦島の周りを巡るコース)に切り替えになります。

天候に大きく左右されるので、運行されるかどうかは当日にならなければわかりません
ツアー日前日から振り返ります。

ツアー日前日

私たちが乗船する予定の時間は朝の9:00から。 前日に「当日の午前7時半までに運行状況を連絡する」とメールがありました。

明日の天気予報は「晴れ」。
そしてやまさ海運のホームページをチェックしたところ、前日の今日は午前便も午後便も上陸したと記載がありました!

きっと上陸できるだろうと期待します。


ツアー日当日の朝

朝7時20分頃に、悲しいメールが届きました。
「上陸コースから周遊コースに変更」とのこと。

朝の時点で0.9mの波があり、船が揺れること、状況によっては軍艦島の周遊ができない可能性があると記載がありました。
毎回無料でキャンセルができるのかはわかりませんが、今回のキャンセルは無料で受け付け可能とのこと。

ホテルからの景色。
晴れてはいませんが穏やかにみえます。


軍艦島を楽しみにしていたので、「欠航にならなくて良かった!」と気持ちを切り替え、このまま参加することにしました。

受付から搭乗まで

出発の45分前から受付開始とのこと。
大波止ターミナル付近の駐車場に車を止め、受付時間に行きました。

長崎港ターミナルビルに到着。

なかなかおもしろい形の建物です。

建物に入ると、すでに受付が始まっていました、
やまさ海運受付

ターミナルビル内は数件お土産屋さんがあり、食事ができるところもありました。
長崎ターミナルビル

お土産を見たりゆっくり過ごしてから乗船場へ。
船場に着いた時にはすでに長蛇の列ができていました!
やまさ海運乗船

今回軍艦島に連れて行ってくれる「マルベージャ号」です。
やまさ海運マルベージャ号
乗船時間になり、私たちが乗船した時にはすでに2F席は満席に。
1Fの進行方向右側の後方席に座りました。

出航から軍艦島

いざ出発!

私たちが座った席の付近はこのような感じです。
やまさ海運座席
1Fの進行方向右側の後方席です。

この日は土曜日。
中央の席も多くの人が座っていました。

2階席はこのような感じ。
やまさ海運2階席
椅子が外側を向いていて景色が楽しめるようになっています。
進行方向右側が2列、左側が1列です。
2階のデッキはほぼ椅子が設置され、立つスペースはほとんどありませんでした。

港を出てすぐ、造船所を通過します。
長崎港造船所
窓越しなので、写真がぼんやりしていまが・・・。

神ノ島のマリア像が遠くに見えました。
崖の上に小さく見えるのがマリア像です。
船内から見る神ノ島のマリア像
海は穏やかですが、これから外海に入ると波が荒くなるとのこと。

波が荒くなってくると、奥にぼんやりと「高島」が見えました。
船内から見る高島 軍艦島と同じく炭鉱で栄えた島です。
当時は高島から軍艦島に電気を供給していました。
今は釣りや海水浴スポットとして人気だそう。


軍艦島端島)に到着

軍艦島が見えてきたとアナウンスがあり、デッキに見に行きました。

気がつくとだいぶ近くまで来ていました。
目の前には軍艦島
軍艦島

たちまちデッキは恐ろしい混雑!
人に流され数分戻れなくなりました・・・。

自分の座席から見るとこのような感じ。
船内から見る軍艦島
やはり、窓越しだと窓についた波しぶきなどで少し見えづらいですね

軍艦島に到着しましたが、波が高いため軍艦島の周遊ができないとのこと。
天気のことなので仕方ありません・・・。

周遊はできませんが、船は桟橋付近を往復してくれました。

こちらは桟橋付近。
軍艦島30号アパート
大正時代に作られた30号棟アパートが見えます。

丘の上にあるのは貯水タンクです。
軍艦島貯水タンク
地下水道が整備されるまで、このタンクで多くの人の生活を支えていたそう。

右上に小さな小屋が見えます。
こちらは端島神社です。
軍艦島端島神社
様々なものが風化し崩れている中、今もしっかり姿をとどめているのが凄い!

1番右側の外側を向いている建物が「端島小中学校」。
軍艦島端島小中学校
建物の向こう側にはグラウンドもあるそうです。

よく見ると、建物と建物の間には渡り廊下が見えました。


建物は71号棟まであり、社宅だけではなく、学校、病院、共同浴場や郵便局、美容院、映画館、パチンコ屋、プール、公民館や老人クラブなどがありました。
炭鉱の仕事は危険を伴い過酷でしたが、当時高級品として普及率が低かったテレビを各家庭がもっていたりと都会的で近代的な生活をしていたそうです。

炭鉱の工場の音や多くの人たちの喧騒を想像しながら船から見学しました。


やまさ海運フェリーのおすすめの座席

今回クルーズした感じだと、進行方向右側の2F席が良いと感じました。
右側は2列になっているので、しぶきがかかったりするのを避けたければ内側の席でも良いと思います。
やまさ海運2階席
軍艦島が見えてくると、1階のデッキは嘘のように混み合います。
その点でも混雑に揉まれない、2階席がおすすめです。

早めに受付を済ませて並びましょう!

※復路は寒さのためかデッキにいる人は少なくなり、遠ざかっていく軍艦島をゆっくり眺めることができました。
復路だと少し落ち着いて見ることができそうです。
軍艦島
ただ、2F席は夏は陽射し対策、冬は防寒対策が必須です。
私たちが訪れた日は2月末。
海の風は冷たい!
風が強かったこともあり、数分デッキに出ているだけで、手がかじかみ、体が芯まで冷えていきました。
2F席を利用するなら、帽子に手袋、レッグウォーマーなど、少しやりすぎかな?というくらいでちょうど良いと思います。

私たちは1Fの進行方向右側の後方席に座りましたが、この日の寒さを考えるとデッキへの出入りもしやすく、結果的に良い席だったように思います。


軍艦島の感想

初めての軍艦島

悪天候のため、上陸することも、軍艦島の周りを周遊することも叶いませんでしたが、見ることができて良かったです。
広い海に浮かぶ軍艦島が見えてきた時はとても感動しました。

炭鉱産業で日本を支えた小さな島。
炭鉱は地下1000mくらいまであったそうです。
634mのスカイツリーより深い場所まで炭鉱があったのですね!

建物はどんどん風化されているので、また次に行く機会があればまた少し違った風景になっているかもしれません。
観光用に建て替えたりせず、そのままの形を見ることができるのはとても貴重と感じました。

「廃墟の王」といわれる軍艦島ですが、不思議と寂しさよりも、当時のエネルギーとどこか風格を感じました。

私たちが訪問した時は悪天候だったということもあり、船酔いに苦しんでいる人もいらっしゃいました。
不安な方は酔い止めを飲んでからの乗船がおすすめです!
もちろん、私たちも飲みました。

波が荒れ狂っても、写真を撮る余裕すらあります。
荒れる波と軍艦島
荒れる波と軍艦島
※携帯電話やカメラはストラップをつけた方が安心です!

北海道の知床クルーズなど、酔い止めはいつもお世話になっています。
せっかくのクルーズで気分が悪くなると悲しいですからね。。。

それでは、良い旅を!



知床観光船に乗船した記事はこちらから。
thecorneroflife.hatenablog.com


長崎の旅。
大浦天主堂グラバー園眼鏡橋など定番観光地を巡った記事はこちらから。
大浦天主堂グラバー園を巡るおすすめの2つのルートも紹介しています。

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長崎の夜景スポットにも行きました!
混雑回避の方法なども紹介しています。
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長崎の観光地としてはあまり知られていないけれど、個人的におすすめしたい場所をまとめています。
よろしければのぞいて見てくださいね。
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宿泊したホテルは、2021年に長崎駅前にできた「ヒルトン長崎」。

スパエリアも充実していて、快適に過ごしました。
宿泊記はこちらから。


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